剣菱の楽しみ方に入る前にちょいと知ってほしいことがあります、そこからお話しさせていただきます。
お酒を2種類に分類します、日本酒は?
お酒というやつは、古今東西のどの酒をとっても、どれも旨いのですが、2つの種類にお酒を分類できるんです、その分け方で、飲み方、楽しみ方が変わるってのが今回のお話なんです。
じゃあ、どうやって分けてんだよ!ってことですが、これはいたって簡単です
「お酒を飲むときに、食べものを一緒に口に含むか?含まないか?」
ってな分け方なんです。
モルトウイスキーやバーボン、ブランデーなどは、お酒だけを口にいれて香りや味わいを楽しみますよね。
わかりやすいところだと、ワインはお食事といっしょにとりますよね。
では、わたしたちの日本酒はどうでしょう?
日本酒は「食べ物と、いっしょに口の中にいれる」タイプのお酒
「日本酒は食べ物といっしょに口の中に入れるお酒」として作られてるんだってことが見落とされがちなんですが、いちばん重要です。
剣菱の話なんですが、筆者などがあれこれ薀蓄をたれる前からずっと評価されてる素晴らしいお酒なんですよね。
理由は、味と日本酒度などの微妙な関係だと思います。
日本酒度がこうだからこうだ、っていうような簡単にわりきれるような物ではなく、絶妙なバランスの上に成り立っておられます。
それでもって、私が剣菱がいいと思ってる点は、
食べ物と一緒に口中へ入れ、もぐもぐと咀嚼していいるうちに、剣菱と食べ物が最上のハーモニーを奏でる瞬間が、安易に訪れてくるところです。
剣菱は、ちょうどよい普通というか、中立的で縁の下の力持ち的な味わいの性格・味わい・存在感だからと思っています。
引きすぎず、前に出すぎずのこの感じ、どちらかというとちょっと半歩引いている感じ。
この「ちょうどよさ加減」が、剣菱が大好きな理由です。
相手を選ばず、最高の結果を引き出してくれるのです。 主役級が2人いるという感じですかね、勝新と三船が共演です。 お互いにの味の深さをグレードアップさせます。 煮物だろうが、焼き魚だろうが、相手がどんな食べ物でも華麗にダンスを舞いあげるわけです。
剣菱のおいしさ、すなわち口中に剣菱と食べ物を同時に入って、咀嚼、そして味覚がミラクルを起こすところをぜひとも皆さんにも味わっていただきたいです。
どういう食べ物と剣菱は合うのか?
一番よくわかるのは、魚の干物
さて、食べ物と剣菱をいっしょに口に入れると良いという話ですが、一番よくわかるのは、魚の干物です。
さかなの干物を口に入れて、もぐもぐと噛んで、だしのような味と香りが、ふあんと出てきたころに、剣菱をチョイとひと口すすって、口中でもぐもぐもぐと噛みつづけます。 この時に発生する、言葉でたとえようのない「美味しい味覚」を味わってみてください。 これこそが、日本酒の真の醍醐味と筆者は思っております。日本酒の味と、料理の味の掛け合わせこそが、まさに日本酒、剣菱の真の実力ではないでしょうか?
お鍋にはもちろん、お料理自体にも日本酒をいれることは、多々ありますよね。
日本酒自身がすなわち究極の「旨み」を持っています、酒なんですけど100%のうま味調味料でもあるんです。
さらに「旨み」は単独ではなく、「旨み」x「旨み」によって指数的に美味しさが爆発するしくみで、これはよく考えられたものだなあと日本人の先人の知恵に脱帽ですね。
わたしたちは飲んで飲んで飲みまくることで、その素晴らしさを称えたいです。
おっと、大切なことを言い忘れておりました。
どの温度で飲むのが良いのか?
お燗で飲むのが良いです。
剣菱の燗は、温度40℃をおすすめいたします。
いろんな温度で、剣菱を燗してみたところ、40℃がぴったり来ます、おそらく「香り」が最大値になるとでもいうのでしょうか。 ちなみに、温度計ではかっていますので間違いありません。
ちろり使って温めるのをおすすめします
燗は、電子レンジで行わず、「ちろり」を使って湯で温めたほうが美味しいです。
「ちろり」の燗は、レンジの燗より断然美味しいです。 おそらく、加熱・温度上昇の速度が味わいに影響しているとおもわれます。
(写真は筆者のちろり)
実は、昔に、蔵元の剣菱酒造株式会社さんに電話して、剣菱の燗の温度を聞いたこともございます…。
「ちろり」でお燗した、40℃の剣菱と、お料理をぜひとも楽しんでください。
ちょっとしたおつまみと、剣菱のお燗で平日の晩酌も、ご満悦、家庭円満です。
電子レンジでチンチンに熱くしないようにしましょう
電子レンジでチンチンに熱くするお店などあるかもしれませんが、日本酒の熱燗はとろ~りとお風呂ぐらいがいいんです。
amazonなら剣菱酒造から買える!
すっかり剣菱が呑みたくなった方もいらっしゃるでしょう、このままポチっとしてみてはいかがでしょうか?
週末には間に合うかもしれませんよ。
販売者は剣菱酒造
販売元としてこれ以上ない安心感、それが剣菱酒造さん。
年末年始に向け、よろしくお願いしますっ!
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